スラマッ シアン!

(こんにちは)

けーかんです。

みなさんは、「華僑」ってご存知ですか?

「華僑」は、東南アジアのビジネスでの中心的な存在で多くの東南アジアの財閥のほとんどは華僑系です。

さいきん、

「華僑の会社ではたらくってどんな感じなの〜?」

なんて聞かれることもおおいので、

今回は、

インドネシアの海外就職と華僑系企業ではたらくメリット・デメリットを見ていきましょう!

華僑って何?

わたしは警察を退職したあとインドネシアにわたり、

ジャカルタにある華僑系商社

ではたらいています。

仕事内容はマーケティングがメインで、

  • トヨタ、ホンダなど日系企業のお客さんのフォローアップ
  • Eコマースの導入などIT系とからめた仕組みづくり
  • M&A(企業買収)などによる新規事業の立ち上げ

などいろいろやってます。

「華僑」という言葉は日本ではあまり聞くことがないかもしれません。

が、

東南アジア経済は「華僑」が動かしているといっても過言ではありません。

 

「華僑」の意味は、

中国の沿岸地域から裸一貫でインドネシア、フィリピン、タイなどにわたり小商売からはじめて、ビジネスを成功させた人たち

です。

インドネシア経済の90%は、全人口の約5パーセントにすぎない華僑(中華系インドネシア人)によって支配されています。

リッポーグループやサリムグループが有名ですが、日本だと限りなく知られてないですよね

今の華僑系企業のオーナーは、彼らの孫の世代3代目が多いです。

おじいさんから孫の3世代で、

0→財閥

を立ち上げたある意味アグレッシブな連中です。

 

華僑のビジネスの特徴は

  • ローカライズ(現地適合)
  • アグレッシブ
  • 決断、行動のスペードがとにかく早い
  • 模倣(マネ)からはじめて、いつの間にかシェアをとっている

があげられます。

このような華僑のビジネススタイルは、今の時代にマッチしていて、全世界にネットワークを張り巡らしています。

最近、

カンボジアやミャンマーなどの新興国に中国の若者がビジネス目的でどんどん移住していますが、彼らは、

「新華僑」

とも呼ばれ影響力を拡大しています。

中華勢のアグレッシブな勢いは年々大きくなっているのをここジャカルタでも感じます。

ホンハイがシャープを買収したように、近い将来、日本は華僑系企業の草刈り場になるのではないかと個人的に心配です。

ある意味、

今の日本を取り巻く情勢は、幕末の動乱の時代にちかいものがあります。

今度こそ、日本、ほんとうにヤバイかもしれません…….。

インドネシアの華僑系企業ではたらくメリット・デメリット

前項では華僑系企業とは何かについて見てきました。

つづいては、

ジャカルタの華僑系企業ではたらくメリットやデメリットを見ていきましょう。

華僑系企業で仕事するメリット

自己責任で自由な環境

公務員だったわたしにとって、インドネシアの華僑の会社は、たのしくて風通しがいい環境でした。

利益をあげたら、その分自分にかえってくるところがシンプルでイイですし。

警察で働いていた時は、仕事をやってもやらなくてもかわらない職場環境に不満があったので。

自分でかんがえ利益をあげられる今の環境は、わたしにとってはエキサイティングそのものです。

勤務時間についても、

出勤時間や勤務日はいちおう決まっていますが、基本的に自由です。

そういった意味では、

日本のフリーランスにちかい感覚ですね。

大きい目線でみて

勤務時間の管理も、仕事のパフォーマンスを最優先することが求められるので、自分しだいです。

仕事の裁量がとても大きい

華僑の会社は、

仕事の裁量が大きいというか、社内規則もとくにありません。

こまかい社内稟議や決裁なんて存在しないんです。

というか、

そんなことをやっていたら、ライバル企業に先を越されてしまいます。

あくまで、

ビジネスで一番大切なことは、スピードだからです。

なので、

新規事業を企画して実行にうつすときは、

トップと膝詰めで話しを詰めて、予算をつけて一刻も早く軌道にのせます。

インターナショナルな環境ではたらける

わたしが仕事でかかわる人たちの国籍はバラバラです。

インドネシア人や日本人をはじめ、中国人やアメリカ、スイスやドイツの人など。

ビジネスの相手として信用でき、お互いにメリットがあるなら付き合わなければ損で、相手の国籍なんてどうでもいいんです。

それよりも

その人自身が可能性がある人であるかどうかが大切です。

そういった人たちと一緒にWin-Winの関係をつくれるのは最高の喜びです。

なので、

インドネシアでは、いやいや仕事をしている人はあまりいません。

なぜなら、

嫌だったら仕事をかえるか転職すればイイだけの話しですから。

根性論やブラック残業がないホワイトな職場環境

ジャカルタのわたしの職場では、みんな5時にはさっさと帰ってます。

1時間以上の残業をする人は見たことがないです。

というのも、

残業を毎日する人って逆に業務内で処理できないのでなにか問題があると思われてしまいます。

まぁ、

仕事のプレッシャーが、日本とくらべて

圧倒的にすくないということもありますが…..。

なので、

“死ぬほど頑張る“

という日本人が大好きな根性論は世界では通用しません。

「がんばる行為が素晴らしい」って

言われても…..Apa? (ナニ?)って感じなんです。

時代のトレンドは、

「効率的に収益をあげて仕事はサッサとおわらせて、大切な人との時間を優先すること」

です。

仕事は幸せに生きるための手段であって

目的ではありません。

人生を正しい方向に変えるためには、まず

島国根性を捨てなけれならないのかもしれません。

ジャカルタの華僑系企業ではたらくデメリット

つぎに、

華僑系企業ではたらくデメリットを見ていきましょう。

しょうじき、

わたし個人的にはデメリットはないんです。

が、

それでは話しにならないので、日本のサラリーマン目線で書いてみます。

年功序列や終身雇用はない

当たり前ですが、

年功序列や終身雇用なんて昔の日本的雇用システムは華僑の会社にはありませんよ。

日本の会社でもだんだんなくなってきていますが…..。

「外資系企業は実力主義だ」と日本では考えられがちですが、

そもそも、日本以外の国では年功序列や終身雇用なんてもともと存在しません。

もし

昔の年功序列・終身雇用の職場ではたらきたければ、公務員になるしかないです。

そのかわり、

公務員もかなりブラックだし、年功序列・終身雇用のつまらなさが実感できると思いますが….。

ある意味、共産主義国の強制収容所に定年まで収容されるって感じかな〜。

社内ルールや規則はない

これもデメリットなのかメリットなのかわかりません。

が、以前、

日本のサラリーマンの知人から、

「規則がない自由な状態だと逆に不安になる」

ということを聞いたことがあるので…..。

わたしは、彼の言葉をきいて完全にAPA?(なに?)

理解不能でしたが、

ん〜………

「これが”ドM”というものなのか」

と素直に納得できた記憶があります。

まぁ、

人生いろいろなので否定も肯定もしませんが……。

華僑の会社では

「長期的に収益を最大化すること」

にフォーカスしていれば評価されます。

あたりまえですよね。

なので、

収益に関係ない日本の会社の社内規定のようなものは

ナンセンスだといえるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

以上みてきたように

華僑の会社はある意味とてもシンプルな行動原理で動いているといえます。

長期的に会社が発展することを最優先して資金を投入しています。

なので、

自由が好きで効率的に結果をだすことによろこびをかんじられる人にとっては最高の環境なのかもしれません。

結果をだせばすべてOKな世界なので、

ネットビジネスをやりながら華僑系企業ではたらいて国際的なリアルビジネスでの経験値やスキルをつけるという

やり方はなかなかレバレッジが効いているんではと感じた今日このごろでした。